
犬を飼うとき、その犬が老犬になって子犬の頃のかわいさを失い、トイレの失敗が多くなっても、最期まで愛情をもって世話ができるか。その覚悟がないまま飼うと、どちらも幸せにはなれない。実際に老犬を手放したり、無情にも放棄する残忍な飼い主は少なくない。
つい先月、ワシントンD.C.の動物管理当局がダウンタウンのアパートの外のゴミ置き場から老いたヨークシャテリアを救出した。
アパートの管理人がゴミの中に置き去りにされた犬を発見し、動物管理当局に通報したと報じられている。
「明らかに体重不足で、毛もひどくもつれていた。十分な世話を受けていなかったのは明らかだった」と、保護後にアップルを引き取ったシニア犬保護団体「ミリーズ・ヘイブン」のジョージア・ドッドソン代表は語った。
「被毛の状態は極めて悪かった。ノミや腸内寄生虫、蠕虫の駆除治療を行いました。ゴミのなかから発見され、ゴミを食べていたと推測される犬の場合、何に感染しているかまったく予測がつかない。だからまず確実にその治療を行い、問題を解決しました」とドッドソンは説明する。
その犬は、発見されたときに近くに捨てられていたりんごを食べるのではないかと思うほど飢えた状態だったため「アップル」と名付けられた。
栄養失調と狭いスペースに閉じ込められていたことが重なり、後ろ足は萎縮しているように見えた。しかし、それでもアップルの精神は病んでいなかった。
「到着時はケージから出すのが大変で、明らかにとても臆病でした。でも外に出して、しっかり食事と入浴をさせてあげたら、すっかりしっぽを振って喜んでくれたんです」とドッドソン氏は話す。「今ではボランティアに挨拶するようになりました。今日は獣医さんにもしっぽを振ったんですよ。本当に喜びを見出したのです」。
アップルは小さなくまのぬいぐるみを口にくわえ、かわいいセーターを着て、嬉しそうに施設のスタッフに寄り添い、撫でられるのを受け入れている。
「彼らは人間には到底及ばない回復力を持っています。糞や汚れにまみれた犬を引き取り、それを洗い流した途端にその犬が幸せそうにしている姿を見るたびに、私たちは驚かされるのです」と言うのは、ミリーズ・ヘイブン・シニアドッグレスキューの共同創設者、ジェイド・コナー氏。
「私たちがシニア犬を愛する理由の一つは、彼らがあまりにも見過ごされているからです」。
ミリーズ氏はシニア犬を飼う利点として、トイレトレーニングが済んでいること、子犬に比べて活動量が少なく要求も控えめであることを挙げている。
「高齢犬を家に迎える際には予測可能な感覚があり、彼らは本当に感謝の気持ちを持ってやってくると思います。とくに虐待を受けていた犬たちはそうでしょう」。
アップルは必要な医療処置を受けた後、里親募集の対象となる。ゴミの中での暮らしに戻ることが決してないとアップル本人が安心できるような里親が見つかることを願いたい。








