同園によると、ホオアカトキの脱出が判明したのは2月29日の夕方のこと。近隣の住民から「見慣れない鳥がいる」との連絡があり、飼育個体を確認したところ、ホオアカトキ全26羽のうち1羽がいなくなっていることが判明した。金網やネットに破れはなく、脱出原因についてはまだ調査中で、詳しいことはわかっていない。
脱出した鳥はホオアカトキのメスで、左右の脚に個体識別用の水色の足環がついている。同園では、この鳥を見かけた場合、「食べ物を与えたり、捕まえたり、追いかけたりせずに連絡してほしい」と呼びかけている。
ホオアカトキはコウノトリ目トキ科の鳥で、体長40~50cm。体は光沢のある黒色で、くちばしと脚は赤色。成長につれ、頭部の羽が抜け落ちる。モロッコなどの乾燥地に生息しているが、現在は絶滅のおそれがあり、「絶滅危惧IA類」に指定されている。
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