パルムドッグ賞は、映画のなかで犬たちが見せたすばらしい演技を称えるためのもので、今年で開催12回目。映画『アーティスト』で名演を見せたジャック・ラッセル・テリア「アギー」が、犬映画界に一大旋風を巻き起こしたことは記憶に新しいが、彼もまた、昨年パルムドッグ賞を受賞している。
気になる受賞犬だが、今回はイギリスで今秋公開予定の『Sightseers(原題)』に出演しているテリア「スマーフ」と「ゲド」の2頭に贈られることが決定した。
本作は、恋人と楽しい休日を過ごすはずだったカップルが、次第にとんでもない事態に追い込まれていくというブラックコメディだそうで、スマーフは迷子犬「バンジョー」、ゲドは「ポピー」を演じている。
25日に行われた表彰式には、残念ながらスマーフたちは出席できなかったが、英エリザベス女王即位60周年を記念して作られた、今年限定デザインのユニオンジャック柄の記念首輪(ダイヤ付)は、本作のベン・ウィートリー監督が代理で受け取ったそうだ。
また、審査員特別賞には、今年のカンヌ国際映画祭で「ある視点審査員特別賞」を受賞した、フランス・ベルギー合作映画『Le Grand Soir(原題)』に出演した、ジャック・ラッセル・テリア「ビリーボブ」に贈られた。真面目な兄と中年パンクロッカーの弟を主人公にしたこのコメディ作品で、ビリーボブは弟のパンクな愛犬を好演している。
ちなみに、このニュースを伝える英「テレグラフ」によれば、来年のカンヌ国際映画祭開催時には、「パルムドッグ」に対抗して猫のための映画賞が初開催されるというウワサがあるのだとか。
関連URL: パルムドッグ 公式サイト(英語) テレグラフ 関連記事(英語)