英「デイリー・メール」、および米「ピープル」誌によると先週木曜、室内にネズミが出たにもかかわらず椅子の上で眠りこけ、起こしてもうっすら目を開ける程度にしか反応しないラリーに、キャメロン首相がとうとう愛想を尽かし、更迭を決めたとしている。
昨年2月、官邸にしばしば出没するネズミたちを追い払うべく、動物愛護施設「バタシー・ドッグス&キャッツ・ホーム」からキャメロン首相一家の愛猫、そしてネズミ捕り担当官として迎えられたラリー。
着任直後こそ脚光を浴びたものの、一日中寝てばかりいるグータラな勤務態度が次第に問題視されるようになっていた。過去に数回ネズミを捕ったという話もあったが、確固たる証拠がないためウワサの域を出ず、先月末にようやくネズミの死骸を誇らしげに見せているラリーの姿が撮影され、「ラリーが初めてネズミを捕った!」と報じられたばかりだった。
気になる後任人事(猫事)だが、キャメロン首相はすでに、ジョージ・オズボーン英財務大臣の愛猫「フレイヤ」を新担当官に任命したという。
子猫のときに行方不明になり、今年6月にオズボーン一家と3年ぶりの再会を果たしたというフレイヤは、一家と離れている間は野良生活を送っていたそうで、彼女のほうがラリーよりネズミ捕りの腕が立つのではと期待されている。
バタシーにいたころは遊び好きで活発だったため、ネズミ捕りの素質も十分と期待されていたラリーだが、逆にその怠慢な態度でメディアをにぎわせてくれた彼の退官は少々残念。ただ、彼自身は今後、一般人ならぬ一般猫に戻れることに「やれやれ」とホッとしているだろうけど。
関連URL: デイリー・メール 関連記事(英語)