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ハリケーン・カトリーナが引き離した愛犬と家族、7年ぶりに再会 米国

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 英『デイリー・メール』を始めとするメディア各社によると、ことの発端はノースカロライナ州カナポリスにある動物病院に、1匹の年老いたプードルがやってきたことだった。街中を1匹でさまよっているところを通りすがりの男性が発見し、連れてきたのだという。

 身元を割り出そうと獣医師がマイクロチップをスキャンしたところ、この犬は700マイル(約1130キロ)以上も離れたルイジアナ州ニューオーリンズに住む家族が訳あって7年前に手放した、15歳になる元愛犬「ショーティ」であることが判明した。

 ニューオーリンズといえば、カトリーナ上陸で市内の8割が水没し甚大な被害を追った街。ショーティの飼い主一家も例外ではなく、家が全壊し自分たちの生活もままならない状況ではペットの面倒まで見れないと、ショーティを泣く泣く手放したのだった。

 もう二度と会えないものとあきらめていたのに、マイクロチップのおかげで再びめぐり合えたこの奇跡を一家はとても喜んでいるそうで、もう一度ショーティを迎え入れ、最期まで面倒を見るつもりだとか。

 一方、ショーティはこの7年間、ノースカロライナ在住の別の家族と暮らしていたのだが、1ヶ月ほど前から行方不明になっていたという。放浪している間、彼がどのような暮らしをしていたのかは不明だが、彼の診察にあたった獣医師によれば、心雑音が認められるほか、手術が必要なほど重度の歯の疾患をわずらい、片方の目も感染症にかかっているなど、あまり健康状態はよくないようだ。

 ただ、「7年間大変な暮らしをしてきたであろう一家に、少しでも喜んでもらえれば」と、この動物病院は一切無料でショーティの治療にあたることを決めており、ある程度の治療が終わる2週間後ぐらいには、ニューオーリンズの家族のもとに返せそうだとしている。

 7年ぶりの再会はさぞや嬉しかろうとは思うのだが、一方で、この7年間ショーティを育ててきたノースカロライナの一家も行方不明の間、必死に探していたと聞く。元の飼い主のもとに戻るのであればとショーティを手放すことに同意しているそうだが、記者は彼らが少々気の毒な気もするのだけど。

関連URL: デイリー・メール 関連記事(英語)

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