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「ライオンがうろついている!」 の緊急通報 その意外な顛末とは 米国

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 9日付の地元紙「ヴァージニア・パイロット」によると、日本でいうところの「110番」にあたる、911番に一本目の緊急通報が入ったのは、現地時間8日の10時ごろ。「ライオンが通りを走り回っている」と通報者の男性に告げられたとき、オペレーターは思わず「はい?」と聞き返したのだとか。

 同日13時ごろまでに、最初の一本を含め、同様の通報が計3回寄せられた。通報者は一様に「子供のライオンを見た」と言ったそうで、通報者のひとりはさらに「ラブラドール・レトリーバーぐらいのサイズ」だと語ったという。

 警察は、目撃情報が相次いだ場所から程近いヴァージニア動物園に、ライオンが脱走していないか問い合わせるなど対応に追われたが、よくよく調べてみると、これがまったくの勘違いであることが判明した。

 ライオンの正体は、近所に住むダニエル・ペインターさんの愛犬、ラブラドゥードゥルの「チャールズ」だった。なぜこんなおかしな勘違いが起きたかのかという理由は、チャールズの写真を見れば一目瞭然。彼はまさに、ライオンに見えるようにトリミングされているのだ。

 地元「オールド・ドミニオン大学」の公式マスコットがライオンということで、同大学のスポーツチームの熱心なサポーターであるペインターさんは、チャールズをライオン風にトリミングしているのだという。そのユニークな風貌が話題となり、チャールズは同大学の非公式マスコットに任命され、専用Facebookページのいいね!数も5万を超える、地元ではちょっとした有名犬なのだとか。

 この日は運悪く、たまたまチャールズのことを知らない人たちが彼を本物のライオンと勘違いして慌てて通報したというのが、ことの真相のようだ。

 この事件を伝えるニュース動画でチャールズの姿を観てみたが、巧みなトリミングとほどよいサイズからして、本物のライオンと勘違いしても無理はないと思ったのだが、こんなお騒がせオーナーと愛犬に振り回されちゃった、地元警察は少々気の毒な気もするのだけど。

関連URL: ヴァージニア・パイロット 関連記事(英語) Facebookページ 「Charles the Monarch」

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