非公式ながら、毎年大きな話題を呼ぶ「パルムドッグ賞」は、映画のなかですばらしい演技を見せた犬たちを称えるために2001年に誕生。映画『アーティスト』の名演技で絶賛を浴びたジャック・ラッセル・テリア「アギー」のような俳優犬から、アニメ作品『カールじいさんの空飛ぶ家』の「ダグ」のような架空のキャラクターまで、犬であればすべての登場人物…もとい、登場犬物が対象となる。
そして今年栄えあるグランプリに輝いたのは、ド派手な衣装とステージパフォーマンスで一世を風靡したアメリカ人ピアニスト、リベラーチェの生涯を描いた、スティーヴン・ソダーバーグ監督作『ビハインド・ザ・カンデラブラ(原題)』に、リベラーチェの盲目の愛犬「ベイビーボーイ」役で出演した白いプードル(本名不明)。
マイケル・ダグラス扮するリベラーチェと、のちに彼の恋人となる、マット・デイモン演じる若きドッグトレーナーとの出会いのきっかけを作るという重要な役どころを演じているこのプードルだが、メディアの報道によれば、彼自身も実際に視覚障害を持っているとか。
残念ながら表彰式に出席することはなかったが、彼には「PALM DOG」のロゴをあしらった記念首輪が贈られる予定だ。なお、次点には、ソフィア・コッポラ監督作『ザ・ブリング・リング(原題)』に出演した犬たちが選ばれた。
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