その出来事は、同州ムーアの自宅で被害にあったバーバラ・ガルシアさんが、CBSの取材を受けている最中、カメラの前で起きた。浴室にいるときに竜巻に襲われ、抱いていた愛犬のミニチュア・シュナウザーと引き離されてしまったとガルシアさんが語っているとき、カメラの外から「犬がいる」と連呼する女性の声が聞こえた。
その声にうながされ、ガルシアさんの足元のガレキにカメラが寄ると、すき間から真っ黒に染まった犬の顔が。まさにそれが、ガルシアさんの愛犬のシュナウザーだった。周囲の手を借り、ガレキから引っ張り出された犬は、泥まみれだったものの見たところ怪我を負っている様子もなく、元気に歩きまわっていた。まさに飼い主とペット再会の、決定的瞬間をとらえた動画だ。
ガルシアさんに限らず、この竜巻でペットとはぐれてしまった人は多い。地元で活動を展開する「セントラル・オクラホマ動物愛護協会」などの動物愛護団体は、竜巻発生直後から放浪ペットの保護や飼い主探しなどの活動を展開している。
当日夜には簡易の救護センターが設置されたほか、保護ペット・迷子ペットの情報を一元管理するためのホームページも立ち上がり、飼い主とペットの再会に大いに役に立っているという。
関連記事を掲載する「ニューヨーク・デイリーニューズ」によれば、迷子ペットの多くはマイクロチップや迷子札を装着しているため、思いのほか順調に飼い主と再会できるケースも多いというが、家を失ったため、せっかく会えた愛犬や愛猫を連れて帰れないというオーナーも少なくないようだ。
彼らがまたともに暮らせる日が、少しでも早く訪れることを祈る。
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竜巻に引き離された愛犬とオーナー、カメラの前で再会 米国
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