ペット関連商品の開発・販売を行う株式会社Leaps(リープス)が9月1日の「防災の日」に発売したのは、「RESCUE(レスキュー)ペットステッカー」。災害発生時に住人が緊急避難する際など、家に取り残されたペットがスムーズに救助を受けられるよう、近隣住民や救助者に対し、ペットの救助依頼を表示するステッカーだ。
7cm四方のステッカーの表面には、犬や猫のかわいらしいイラストと、「家の中にペットがいます。災害時に救助をお願いします。」という文言が記されている。ポストや軒先など、屋外に貼ることを想定し、ステッカー本体はビニール素材を使用した。
もともとはペットのケージなどを販売する同社。震災の経験を通じて、「日ごろからケージトレーニングを行うことや防災グッズを用意しておくことの必要性を痛感した」と同社の窪中伸年代表取締役は語るが、その一方で、防災グッズなどを準備をしているオーナーはあまり多くはないと感じたという。
そのような状況を受け、「この商品が、家族であるペットのための防災意識を喚起させるきっかけを作れないかと考えたんです」と、「RESCUEペットステッカー」の商品開発にいたったいきさつを語った。さらに、「家に犬などのペットがいることを知らせることで、災害時だけでなく、防犯上のメリットも見込めるのでは」と期待を寄せる。
「地震や台風などの自然災害が多い今、ペットだけで留守番をさせるときなどに、これを貼っておくことによって近隣の人に助けてもらえる可能性が出てくればと思っています。ペットを飼っていない人にも、このステッカーの意味を広く知ってほしいです」(窪中代表取締役)
デザインは犬15種類、猫3種類など計20種類で、販売価格は1枚525円(税込)。全国のホームセンターやペットショップ、インターネットショップなどで販売されている。
なお、同商品の売上金の一部は、東日本大震災に伴うペット救護に関わる義援金として「福島県動物救護本部」へ寄付され、福島県の動物のためのシェルター運営、譲渡支援、愛護センター設立資金として活用される。
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