同社のペット保険「どうぶつ健保」の保険金請求データのうち、眼および付属器の疾患で請求されたデータを分析した結果、眼科疾患の請求の内訳では「結膜炎」が圧倒的に多く、次いで「角膜炎」「角膜腫瘍/角膜びらん」と続いた。
年齢別に眼科疾患の発症率を見ると、0歳では5.2%だったのに対し、1歳では3.6%と下がる傾向が見られた。この背景には、子犬は抵抗力が低く感染性疾患にかかりやすいことや、先天的な眼の異常が発覚することなどが考えられるという。
また、疾患によっても発症する年齢に傾向の違いが見られ、「結膜炎」は全年齢の犬に発症が見られる一方、「白内障」は加齢に伴い発症率が高くなることがわかった。
一方、眼科疾患の発症が多く見られる犬種では、「シー・ズー」がもっとも多く全体の28.3%にのぼった。さらに、上位には「パグ」(22.0%)、「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」(19.8%)、「フレンチ・ブルドッグ」(19.1%)など、目が大きいことが特徴の犬種が並んだ。
同社は今回の結果を受け、「目はデリケートな器官のため、目をかゆがったり目やにが多いなどの異常が見られたら、早く動物病院に受診するとともに、7歳をすぎたら定期的に診察を受けることで「白内障」の早期発見につなげられる」とコメント。また、眼科疾患が多かった犬種に関しては、「物理的に目を傷つけやすい傾向にあるため、日ごろから目に傷をつけないように気をつけてほしい」と注意を促している。
(※)眼の愛護デー
「10・10」を横に倒すと眉と目の形に見えることから、中央盲人福祉協会により「視力保存デー」として1931年に制定。のちに厚生労働省により「目の愛護デー」に改称された。
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