バイエル薬品株式会社の協力により、猫オーナーを対象に実施されたアンケートでは、愛猫に実施している日常の健康管理や、猫の関節炎に関する意識調査が行われた。その結果によると、愛猫と動物病院へ行く頻度について、「1年に1回程度」と回答した人が28.8%でもっとも多く、ついで「1年に1回未満」(25%)、「半年に1回程度」(21.9%)と続いた。
愛猫が現在病気にかかっていないと回答したオーナーではその傾向がさらに強く、病院に行く頻度が「1年に1回程度」が37.5%、「1年に1回未満」が31.3%、と、全体平均より高い数値となった。
「愛猫の健康状態について、特に注意していること」の問いでは、「食欲があるかどうか」「排泄の回数や排泄物の状態」「普段とは違う行動をしていないか」という回答が上位を占めた。また、「愛猫の健康管理をするうえで特に心配な病気」については、「腎臓・泌尿器系の病気」(56.3%)と回答した人が圧倒的に多く、泌尿器系の健康を気にかけるオーナーが多いことをうかがわせた。
一方、今回の調査のテーマである「猫の関節炎」については、「関節炎になっている猫が多いことを知っているか」という問いに対し、90.6%が「知らない」と回答。その反面、関節炎の兆候の可能性がある猫の日常行動の変化について、約半数が「思い当たることがある」と回答し、その原因を「高齢になったから」「成長して落ち着いたから」と考える人が多く見られた。逆に、骨・関節の異常を疑うオーナーはわずか2.7%と、非常に少ないことがわかった。
前述の「愛猫の健康状態について注意していること」でも、関節疾患の発見につながる「歩き方や走り方」に着目している人は、全体の半数以下だったという。
「Petwell」はこの結果について、「多くの猫のオーナーにとって、日常的な骨や関節のケアは優先度が低く、猫が年をとれば動きたがらなくなるのは自然なことと考えがちだが、愛猫に隠れ関節炎が潜んでいる可能性も大いにあるため、日頃から注意して観察し、早期発見をしてケアにつなげることが、愛猫のQOLを上げるポイントとなるのでは」と注意を促している。
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