調査によると、ペットオーナーがフードを選ぶ際、もっとも重要視するのは「栄養面」で34.2%にのぼり、次いで「安全性」(25.1%)、「嗜好性」(16.6%)と続いた。一方、「価格帯」に関しては1位の「栄養面」の3分の1程度の9.8%にとどまったことから、多少値が張ったとしても、健康によいものや安心安全なフードを好むオーナーが多いようだ。
一方、ペットフードの安全性の指標については「安心できる原産国」をあげる人がもっとも多い結果となった。その傾向は自由回答の「ペットフードを選ぶ際、決め手となるポイント」に関する回答にも表れており、「国産のフードのみを選ぶ」という意見が非常に多く見られたという。
また、自由回答においては、犬・猫のオーナー別に見た場合、犬オーナーでは「副産物や添加物などを含まない、品質のよいものを与える」「サンプルを与えてみてから決める」など、判断基準が多岐にわたった一方、猫オーナーの場合は、「毛玉対策をしているもの」「低マグネシウムのもの」など、猫に特徴的な症状やケアに関連した回答や、食べムラが出やすいことから「嗜好性」をあげる意見が犬オーナーより目立ったという。
「ペット総研」は今回の結果で、国産にこだわるオーナーが目立った背景について、現在アメリカ国内で中国産ジャーキーを食べた一部の犬や猫が死亡する事故が発生していることの影響を指摘し、「今後はペットの食事に対して、ますます安全性や内容にこだわり厳しい目で吟味するオーナーが増えていくのでは」と分析している。
関連URL: ペット総研 「ペットフード選びの基準」