それによると、全国の推計飼育頭数は犬・猫合計で2061万5000頭となり(犬:1087万2000頭/猫:974万3000頭)、前年度の合計2128万2000頭に比べ、減少傾向にあることがわかった(前年比:97%)。
特に犬の場合は、前年の1153万4000頭から約66万頭減と、近年ではあまりなかった大幅な減少を見せた。一方、猫の飼育頭数は若干の減少が見られるも、前年比99%とほぼ横ばいで推移していることがわかった。
今後の飼育意向率についても、犬は26.8%(前年比88%)、猫は16.8%(前年比92%)といずれも減少傾向にあり、一時の熱狂的なペットブームも終息を迎えたことを感じさせる結果となった。
一方、「生活に喜びを与えるもの」の問いに対し、犬、猫飼育者ともに「ペット」が上位にランクインしており、犬オーナーでは「家族」に続いて2位、猫オーナーでは「ペット」が1位となっている。また、「ペットを飼う効用」について、16歳未満の子供では「心豊かに育っている」(67.8%)、高齢者では「情緒が安定するようになった」(42.4%)などの声が聞かれ、ペットとの暮らしにはさまざまな利点があることがうかがえた。
また、犬全体の平均寿命は14.2歳(前年13.9歳)、猫全体の平均寿命は15.0歳(前年14.5歳)と、いずれもさらに高齢化が進んでいることがわかった。特に猫の場合は「家の外に出ない」猫の平均寿命が16.0歳と、昨年に続き「家の外に出る」猫の平均寿命13.2歳を大きく上まわる結果となった。
関連URL: 平成25年度 全国犬猫飼育率調査