2012年6月に施行された動物愛護管理法の改正省令では、犬や猫の幼齢個体の夜20時から朝8時までの深夜展示を禁止することが規定されたが、「動物の愛護及び管理に関する法律施行規則」および「第一種動物取扱業者が遵守すべき動物の管理の方法等の細目」において、猫カフェなどで成猫(生後1歳以上の猫)を展示する場合に限り、2014年5月31日までは、20時から22時までの夜間展示を規制の対象としないという経過措置規定が設けられていた。
この経過措置期限がまもなく切れることを受け、先月行われた第41回中央環境審議会動物愛護部会において審議され、さらなる実態調査が必要との理由から、引き続き2016年5月31日まで2年間の経過措置を設けるとともに、その間に規制のあり方を検討することとされた。
募集期間は4月2日(水)から5月1日(木)までで、指定の「意見提出様式」に従って必要事項を明記の上、郵送・ファックス・メールのいずれのかの方法で受け付けている。
なお、同省はこの発表とあわせ、「動物愛護管理行政事務堤要(平成25年度)」において、「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」に関する最新データを発表した。それによると、平成24年度に全国の動物愛護センターで引き取られた犬・猫の頭数は20万9388頭で、前年度の22万1000頭を下回る結果となった(前年比約95%)。
そのうち返還された頭数は1万6452頭(前年度1万6613頭/前年比99%)で前年をわずかに下回ったが、譲渡数は前年比104%の3万1675頭となった(前年度3万349頭)。また、殺処分数は前年比92%の16万1867頭だった(犬3万8447頭/猫12万3420頭)。
関連URL: 環境省 関連報道発表資料 動物愛護管理行政事務堤要(平成25年度)