犬オーナー1240名を対象に行われたこのアンケートでは、「吠え声」や「トイレの粗相」など、いくつかの行動パターンに対するオーナーの“困り指数”を、5段階で評価する調査が行われた。
その結果によると、もっとも困り指数が高かったのは、5段階中平均値が「2.9」の「吠え声」で、次いで「過度の興奮」が平均値「2.5」で続いた。逆に、もっとも困り指数が低かったのは、「噛み癖」の平均値「1.9」だった。いずれの項目も平均値が「3」を超えるものはなく、全体の困り指数はさほど高くないことがわかった。
ただ、回答数の多かった上位10犬種ごとの平均値を見ると、たとえば「トイレの粗相」では、胴が長くトイレからはみ出しやすいダックスフンドの困り指数が高めだったり、愛玩犬の要素が強いトイ・プードルの「過度の甘え」への困り指数が平均値を大きく上まわったりと、犬種の特長により、困るポイントも異なってくるようだ。
そのほか、オーナーが困っている愛犬の行動に関する自由回答では、「あまりに車好きなため、散歩に行かなくて困っている」というバーニーズ・マウンテン・ドッグのオーナーや、「野菜が好きで、散歩中によその畑に入って野菜を食べる」というチワワオーナーの意見などが見られた。なかには「愛犬がかわいすぎて困る」という、心温まる悩みを挙げるオーナーも。
ペット総研は今回の結果について、「ひと口に吠え声や興奮といっても、その理由が何かにより対処法も変わるため、ただ怒ったりしつけるのではなく、愛犬の困った行動も、彼らから発信されるサインのひとつとして耳を傾けたり、個性のひとつとして受けとめてみるということも大切なのでは」とコメントしている。
関連URL: ペット総研 「うちの愛犬の困り指数」