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留守中、愛犬が寂しくないようオーナーが考えた秘策とは？　ノルウェー

　18日付の英「メトロ」紙によると、ノルウェー・リールストロム在住のカイ・ハルヴォルセンさん一家は、5月のイースター休暇を利用してタイに遊びに行く計画を立てていたのだが、楽しい家族旅行にウキウキするどころか、ある問題に頭を抱えていた。

　それは一家の愛犬、イングリッシュ・ブルドッグの「イゴール」を一緒に連れていけないことだった。イゴールは一家に引き取られて以来家族と離れたことはなく、そんな彼をおいて旅立たなくてはいけないことに、カイさんだけでなく、ガールフレンドのアン－クリスティン・ハウゲさんや3人の子供たちも、みな心を痛めていた。

　そこでカイさんはある作戦に打って出た。ペットホテルでの留守番中、愛犬が寂しくないようにと、現地の日用雑貨メーカー「ジョーダン」とペットホテルの協力のもと、イゴールが過ごす犬舎を一家のリビングルームそっくりにリフォームしたのである（しかも家族には内緒でこっそりと）。

　犬舎の壁を自宅と同じ色に塗ったり、イゴールのお気に入りのソファなど、自宅で実際に使っている家具や調度品を持ち込んだり、壁に家族写真を飾ったり。リフォーム前の無機質な犬舎の面影を吹き飛ばし、本物と見比べても遜色がないほど完璧に自宅を再現してみせたのである。

　この一連の模様を収めた動画を、ジョーダンが公式YouTubeチャンネルで公開しているのだが、ホテルに到着してから初めてカイさんのサプライズを知った家族は、あまりにゴージャスにリフォームされた犬舎を見てビックリ。ハウゲさんにいたっては、感極まって涙ぐんでしまった。

　肝心のイゴールもすっかり自宅だと勘違いしたのか、すんなりとソファにおさまり、おいていかれることを嫌がることなく一家の旅立ちを見送っていたので、カイさんの計画は大成功だったようだ。

　ただ、イゴールは留守番中、同じくホテルに預けられていたセント・バーナードとすっかり仲良くなり、“自宅”に招いて一緒にくつろいだり、外で遊んだりと楽しく過ごしていたようなので、逆に家族が迎えにきたときに「おうちに帰りたくない！」とダダをこねないかが、若干心配だ。