まず「猫がフィラリア症にかかることを知っているか」という問いでは、何かしら「知っている」というオーナーは77.9%にのぼったが、「詳しく知っている」と回答したのは、そのうち21.4%にとどまった。
また、「フィラリア症がどのくらい危険な病気だと思っているか」という設問に対し、「どちらかといえば危険」「とても危険」を合わせると、85%以上がその危険性を認識していることがわかった。
一方で、愛猫のフィラリア症予防の実施について聞いたところ、昨シーズン「予防していた」と回答したオーナーはわずかに14.5%にとどまった。同様の設問を犬オーナーに聞くと、予防実施率が90.8%にのぼったことから、猫オーナーと犬オーナーでは予防意識に大きな開きがあることがわかる結果となった。
「予防をしなかった」という猫オーナーにその理由を聞いた設問では、もっとも多かった「室内で飼育しているから」(68.7%)と、続く「獣医師にすすめられたことがないから」(44.6%)と回答した人が大部分を占めた。
愛猫が蚊と接することが少ないことから大丈夫だと思っているオーナーが多いと推測できるが、室内に入りこんだ蚊を媒介しフィラリア症に感染するケースもあるというから、油断は禁物だ。
この結果と合わせて公表された見付動物病院 星克一郎獣医師の解説によると、猫のフィラリア症は確実な治療法が確立されていないうえ、感染しているどうかの診断も難しいため、定期的な予防が非常に重要になるという。害虫がますます活発になるこれからの季節、猫オーナーは他人事と思わず、ご注意いただきたい。
関連URL: ゾエティス・ジャパン株式会社 Petwell