これは、猫たちの新しい家族を探すためのプロモーションの一環として、タクシー配車アプリ「Uber」、米サイト「Cheezburger」と動物愛護団体の「アメリカ動物虐待防止協会」などが協力して、昨年からスタートしたサービスだ。希望者が携帯のアプリで申し込むと、全米各地でこのイベントに参加している愛護団体が、譲渡可能な子猫を連れて職場を訪れてくれる。子猫とふれ合えるのは15分で、金額は30ドル(約3000円)。このお金はすべて地元で猫のボランティア活動を行っている団体に寄付される。
昨年の第1回目の対象都市は、ニューヨーク、サンフランシスコ、シアトルだけだったが、今年はオースティン、シカゴ、ワシントン、フェニックスの4都市が加わり、合計7都市で開催された。2013年は1万5000ドル(約150万円)もの募金が集まり、参加したすべての子猫の譲渡先が決まったという。
「Cheezburger」の創設者ベン・ハアさんは、「犬を職場に連れてくる人はいるけれど、猫を連れてくる人は滅多にいません。たくさんの人に子猫をみせれば、『新しい飼い主になってみない?』と気軽に声をかけられる機会が増えると思うんです」と語る。
第2回目の今年の10月29日は、12時から16時の間にUberのアプリを通して数千件のリクエストが寄せられ、「予約がいっぱいで子猫に会えない」「残念、子猫に会いたかった」などという声が、ツイッターにあふれかえった。
実際に可愛い子猫を目の前にすると、衝動的に飼いたくなってしまう人もいるが、子猫はすぐに大きくなるし、最低でも12~15年のつきあいとなる。子猫の譲渡は、それぞれの愛護団体が定めている新しい飼い主候補の基準や、事前のトレーニング教室、トライアルなどを経てからとなる。
関連URL: UberKITTENSアプリサービス(英文)