イギリスのウィガンに住み、ヘイドックパーク競馬場で働いていたシェイラさんは6頭の馬、3頭の犬、3頭の猫を飼う大の動物好き。末期ガンで余命宣告を受け、王立アルバート・エドワード病院に入院していたシェイラさんは、先週病院に連れてきてもらった愛犬たちと別れを惜しんだ。そして、彼女の最後の望みは、25年間面倒をみてきた愛馬ブロンウェンにも別れを告げることだったが、馬は大きすぎて病院に入れることができない。
シェイラさんの最後の望みを叶えてあげたい病院スタッフは、月曜日の午後、病院の駐車場にブロンウェンをつれてきて、そこでシェイラさんと面会させることにした。
看護師のゲイル・タイラーさんは、「ブロンウェンはシェイラさんにゆっくり近づくと、優しく首を傾けて、最後の別れを伝えるように彼女の頬にキスしたの」とそのときの様子を語った。そして「今回のことは、彼女と彼女の家族にとって、とても重要でした。そのお手伝いができて光栄に思います。患者さんの人生の終わりにおいて、そのご家族ともども、思いやりと尊厳あるケアを受けられるために、これからも努力していきます」と伝えた。シェイラさんは、家族に看取られ、火曜日の早朝に息を引き取ったという。
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