フランクとルイは、11月第4木曜日の感謝祭のころから体調を崩していたが、今月4日朝、容態が急変し、動物病院に運び込まれた。獣医師の診断によると、彼らは手の施しようのない末期の癌に冒されていて、獣医師は苦しませないように安楽死を勧め、飼い主のスティーブンス夫人は涙ながらに了承したという。
1999年9月にブリーダーの元で生まれたフランクとルイは、すぐにタフツ大学付属獣医学部の動物病院に運び込まれた。このような奇形で生まれた子猫が成長できる可能性は非常に低いため、獣医師はこの時点でも安楽死を勧めたという。この子猫の噂を聞いたスティーブンス夫人は、獣医師に3~4日で死んでしまうだろうと言われたが引き取り、胃カテーテルでミルクを与え育てることにした。
3ヶ月ほど経つと、食道を持つフランクが自力で食べ始め、それからはどんどん元気に成長しはじめた。フランクとルイは視力のある左右の目と、真ん中に視力のない目、鼻と口はそれぞれ2つ、脳は1つという状態だったが、人懐こく、人の脚にすり寄って甘えて人々を魅了した。
12歳になった2011年にギネスが、「二つの顔を持つ世界最高齢の猫」と認定したと連絡してきて、彼らは世界的に知られるようになった。
生まれてすぐ諦めかけた命だったが、スティーブンス夫人の献身的な愛情によって15歳の寿命を全うできたフランクとルイ。スティーブンス夫人は、もしまた同じような猫がいたら助けて育てたいと話したという。
関連URL: 「Mail Online」掲載記事(英文) Frank and Louie, two-faced cat(YouTube動画)