人にとっても犬にとっても歯は健康のバロメーター。高齢になっても、自分の歯でものが食べられるようにしておきたいものだ。今回のアンケートは、大切だとわかっていても、なかなか難しい愛犬の日々のデンタルケアについての調査だ。
「愛犬のデンタルケアで活用しているもの」は、「デンタルケアおやつ」が367名で1位、歯ブラシは300名で2位という結果に。手軽さが人気のデンタルおやつだが、自由回答では「デンタルケア用のお菓子は簡便ですが、どのくらい効果があるのか不明」「正しくケアができているかどうか不安」など、効果に疑問を感じている人が多くみられた。
「歯ブラシなどを使った本格的な歯磨きはどの程度の頻度で行っているか」という問いには、「毎日」が15.3%、「1週間に1〜2回程度」が26.2%と回答。前回の結果は37.4%だったので、わずかだが歯磨きを実行しているオーナーが増えているようだ。
「愛犬は歯ブラシで歯みがきされることを嫌がりますか」という問いには、48.1%が「嫌がるが、なんとか歯みがきさせてくれる」、3割近くの27.0%の人が「手がつけられないほど嫌がる」と回答。合わせると75.1%が「歯みがきを嫌がる」と感じており、歯磨きは犬にとってもオーナーにとってもストレスになっていると推測される。自由回答でも、「毎日ケアしてあげたいと思うが、嫌がるのでなかなか出来ていない」という意見が多く、手こずっている様子がうかがえる。
「動物病院で、麻酔をして愛犬の歯石を除去してもらったことはありますか?」という問いには、「勧められていないし、今は必要性を感じていない」という飼い主が過半数超えの507名いたが、「飼い主から頼んでやってもらった」が87名、「動物病院に勧められて」が124名、「勧められたが検討中」が93名、「病院から勧められたが費用・麻酔の負担・そのほかの理由でしなかった」が108名という結果だった。
自由回答でも、「高齢なので麻酔を使った歯石除去に抵抗がある」「てんかん持ちだから、麻酔は極力避けた方がいいと先生に言われた」など、身体に負担がかかるので麻酔を掛けることもできなかったり、費用の問題だったりで、治療できなくなってしまうこともある。愛犬が苦しむことがないように、日頃のデンタルケアの積み重ねの重要性を認知しておきたいものだ。
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