シェアハウスやマンションなどを手掛ける同市中央区のDM都市開発株式会社が運営する「ねこ蔵ホステル」は、外国人観光客などバックパッカーの宿泊を想定した格安宿。1階には保護猫シェルターと日本酒バー「夜茶蔵(よざくら)」が併設されていて、宿泊しない人でも利用することができる。
以前から地域猫活動や保護猫ボランティアを行っていたDM都市開発(株)の森社長の妻で同社マネジャーの信子(しなこ)さんが、殺処分される猫を1頭でも少なくしたいという思いから、動物愛護管理センターなどから引き取った猫を預かる「保護猫シェルター」を併設したゲストハウスの事業化を進めた。シェルターは作ることよりも、作った後の継続的な運営ができるかどうかが重要だと考えた信子さんは、シェルターの運営費をゲストハウスの宿泊費や飲食店の売上の中からを賄うシステムを考え出した。
ゲストハウスやバーは同社の直営だが、宿泊室の管理やフロント業務、バーの手伝い、猫の世話など現場の業務全般は、猫の保護活動をしている同市のボランティア団体「福ねこハウス」に委託する。
保護猫活動を継続的に取り組める仕組みづくりと、猫もゲストも幸せになれる新しい試みとして注目されている。シェルターへの入場料は無料。宿泊費はシングルで2,900円(税込)から。
関連URL: ねこ蔵ホステル DM都市開発 「ネコと暮らせるシェアハウス」