明治末期に日本国内から絶滅したとされるオオカミ。オオカミの生息地だった秩父山地一帯には、「お犬様」と称してオオカミをまつっている神社が多数あり、現在も毛皮や頭骨を保存している家や、オオカミにまつわる伝承や伝説を各地で聞くことができる。本特別展では、動物として生態から見えてくるオオカミとともに、神として崇められたオオカミを取り上げ、秩父山地における人と動物との関わりに触れる。
「神になったオオカミ~秩父山地のオオカミとお犬様信仰~」は、9月3日(日)まで、本館第2展示室、第1展示室 スロープコーナーで開催される。展示は、第1章 オオカミの絶滅、第2章 遺されたオオカミ、第3章 描かれたオオカミ、「コラム オオカミは生きている?」、「コラム オオカミの復活・再導入」、第4章 オオカミは神様だった、第5章 狼の昔話 (第一展示室・スロープ展示)で構成される。
また、関連イベントとして、7月29日(土)午後1時から4時まで、西岡忠司さん(深谷市 工房西岡)が講師を務めるウッドクラフト「オオカミを作ろう」、8月6日(日)の午後1時半から3時までは、秩父宮記念三峰山博物館・名誉館長の山口民弥さんによる講演会「ニホンオオカミと三峯」が開催される。会期中の7月22日(土)から8月20日(日)までは、日本国内で3体のみ確認されているニホンオオカミの剥製(和歌山大学教育学部蔵)が展示される。
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国内に3体、ニホンオオカミの剥製を展示、秩父山地のオオカミとお犬様信仰
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