『Kedi』というタイトルで、最初アメリカで上映されたのは1館だったが、映画を観た人の口コミで評判を集め、やがて180館の拡大公開となり、外国語ドキュメンタリー映画として全米第3位の大ヒットを記録。米映画批評サイト「Rottentomatoes」では、98%の高評価を受けた。原題の『Kedi』はトルコ語で猫を意味する。邦題は、『猫が教えてくれたこと』に決まった。
イスタンブールの美しい街並みバックに、地面からわずか10cmほどの高さの猫の目線カメラが追うのは、子猫のを養うために市場の食べ物を狙う「サリ」、撫でられたり人とコミュニケーションを取るのが大好きな「ベンギュ」、レストランを根城にしネズミ退治を仕事にしている「アスラン」、喧嘩が強く嫉妬深い「サイコパス」、下町の市場で店主や客に愛されている看板猫「デニス」、ツンデレで人々を魅了する「ガムシズ」、高級なデリカテッセンで美味しい食事をもらうジェントルマンな「デュマン」の7頭。
トルコ最大の都市であり、経済・文化・歴史の中心地イスタンブールは、街ぐるみで、野良猫や野良犬の面倒をみており、人々は街中に簡易小屋を設置したり、猫用の食事を用意するなど、猫と人がうまく共生している猫に優しい街として知られている。監督・製作は、イスタンブール出身の女性監督ジェイダ・トルン。
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