2007年にバックストリートボーイズの「Everybody」の曲に合わせて踊る動画がインターネットで広まり、一躍有名になったオウムのスノーボール。
その巧みなダンスはいまや研究対象にまでなり、心理学の博士であるKeehn氏率いる研究チームはスノーボールがなぜ人間のようにビートに合わせて体を動かせるのかを理解しようとリサーチを進めている。人間に最も近いゴリラやチンパンジーといった霊長類でさえ同じような動きはできない。
研究でスノーボールは14種類のダンスと2つの混合ダンスを披露。80年代の有名曲である「Another One Bites the Dust」や 「Girls Just Wanna Have Fun」をかけると、体を上下に弾ませ、足を上げ、時々トサカを上げて決めポーズ。さらに華麗なるヘッドバンギングも見せてくれた。
「私たちにとって最も興味深いのは、音楽に合わせて多様な動きをすることだ」とPatel教授は言う。
「曲を聴くたびに即興でさまざまなダンスをする能力はもちろん、新しい動きを自ら作り出す能力は、スノーボールがいかに高い柔軟性と想像力を持っているかを示している」と研究チームも述べる。
Patel教授が発表した2009年の研究レポートでは、スノーボールは人間以外でビートに合わせてダンスができる初めての動物であると称えている。
霊長類はビートに合わせて足踏みすることさえできないのに、なぜ人間とオウムにはできるのか?
人間とオウムにはいくつかの共通点があるようで、それらのすべては「音楽に合わせて動くことが好き」という事実に集約される。
人間にとってダンスは社会的な活動であり、個別というよりは集団で踊る傾向にある。スノーボールにとっても同様であるのか... 研究者たちは今後もリサーチを進めていく予定だ。
14種類のダンスを披露するスノーボールの動画:https://youtu.be/iMjr8MsB1qo
関連URL: Snowball the dancing cockatoo can bust out 14 different dance moves