アルパカのカプードはオーストラリア郊外で暮らす家族が営む牧場で産まれた。
その牧場には8頭のアルパカの群れがおり、人間との接触がほとんどない、野生に近い環境のなかで暮らしていた。
カプードもその群れの一員として育つはずだったが、不幸にも生後2日で母親が死んでしまった。家族はカプートの命を守るために牧場から離れた自宅に連れていき、哺乳瓶のミルクで育てることにした。
カプートは驚くほどうまく人間生活に順応でき、誰にでも懐き、家族のペットである犬たちとも仲良しになった。人に構ってもらうことが大好きで、毎日の楽しみは犬の散歩についていき、通りすがりの人々から声をかけられ、撫でてもらうことだった。触ってもらえないと拗ねて歩こうとしないちょっと強情な部分もある。
家族は食いしん坊のカプートのため、庭の草や植木、冷蔵庫に入っている野菜など食べたいものを自由に食べさせている。
カプードの世話を始めた当初、家族の意向としては生後6ヶ月まではミルクを与えながら家でそだて、牧場に戻そうと考えていた。しかしすでにカプードは大切な家族の一員となり、カプード自身も人間との生活をエンジョイしている。
現在カプードは週に数回牧場を訪れ、ほかのアルパカの群れと一緒の時間を過ごすようにしている。自分が群れの一員だという意識を持っているようだが、自身の「家族」は一緒に暮らす人間家族だと感じているようで、アルパカ仲間との触れ合いタイムに満足すると一目散に車に戻り、大好きな飼い主と家へ帰っていく。
ワールドペットニュース
人間の家庭で暮らすアルパカの毎日がすごく楽しそう
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