トム・スティーブンズは8年前に母親がアルツハイマーと診断され、大変なショックを受けた。病気のことはもちろん、治療に専念するために母親と彼女が可愛がっていた愛犬を引き離さなければならなかった。
愛犬と離れて悲しみに打ちひしがれていた母親を見て、トムはどうにか生きた動物の代わりになるものはないかと探した。
そしてテクノロジーが解決策になるかもしれないと思い始めた。
試行錯誤の末、トムは「Tombot(トムボット)」と呼ばれる犬のロボット開発に成功した。
トムボットは本物の子犬と見間違うほどリアルな容姿で、体全体に内蔵されたセンサーが外部からの音や接触に反応し、しっぽを振ることもできる。
また、体に入っている16のモーターによってさまざまな動きを見せ、人間に撫でられたときの力加減によって違う反応をする。
トムボットのふわふわな毛に触れたり、犬らしい反応を見ることは、アルツハイマーや認知症の患者にとって癒しになると期待されている。
2020年初めから販売開始の予定で、価格は450ドル。
世話の面倒や責任を負うことなく、本物のペットのように可愛がれるトムボットは今後、高齢者のいる家庭や施設で活躍するだろう。
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