ドイツでは犬の尊厳と心身の健康を守るため、飼い主が遵守すべきことを「法律」として制定しようと協議を進めているようだ。
飼い犬を1日中鎖に繋いだまま散歩に連れて行かない飼い主や、1度に多数の犬を繁殖させて十分な世話をしていないブリーダーへの警告である。
「ペットはおもちゃではない。彼らのニーズはきちんと考慮されるべきだ」と農務大臣のジュリア・クロックナーは述べ、以下の規則を法律化する予定だ。
・犬の飼い主は飼い犬を1日に2回、合計で1時間以上散歩させなければならない
・犬の飼い主は飼い犬を長時間鎖に繋げておいてはいけない
・犬の飼い主は飼い犬を丸1日置き去りにしてはいけない
・ブリーダーが世話できるのは、1度に最多で3匹の犬の腹の子で、孤立を避けるために必ず1日4時間以上人間が付き添って世話をしなければならない
また、ドッグショーなどのために犬の尻尾や耳を切ることや、犬としての種の行動にそぐわない芸を強要することも禁じられる。
家畜の輸送に関する新たな規則も加わる予定で、家畜の健康とストレスを配慮して輸送時間は4時間半以内に留めることが求められる。
これらの規則は専門家のアドバイスをもとに、動物の保護と福祉のために定められた。来年には法案となり、可決すればそのまま施行となる予定だ。ドイツを見習い、他国でもペットや家畜に関する規則の見直しや厳罰化が進むかもしれない。
ワールドペットニュース
ドイツで犬の散歩が法律で義務付けられることに
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