スペイン中央部のセゴビアに住むヨハナはスコットランド大学での研究プログラムに合格し、そこで農業を勉強することになった。
彼女は家で飼っているポニーの「エチソ(スペイン語)」も連れていき、大学の牧場で世話をしようと考えたが、エチソの輸送は2000ポンドもかかり到底払えない。
それでも諦められないヨハナは、スペインからスコットランドまでの1500マイルをエチソと歩いて移動するというとんでもない考えを実行することにした。
スペインを出発して7ヶ月間、14歳のエチソは車輪のついたワゴンを引っ張りながら、ヨハナと1日平均で13〜20マイル歩いた。夜はキャンプをしたり、道中の牧場で寝泊りさせてもらっている。
コロナウイルス感染によるロックダウン中は旅を中断し、ロックダウン解除とともに歩行を再開した。安全のために都会は避け、人の少ない田舎の道を選んでいる。
「この自由気ままな旅を心から楽しんでいるわ。畑が延々とつづく道をエチソと歩くのは楽しいし、その日の夜にどこで眠るのかすらわからない未知の旅は面白いわ」ヨハナは言う。
旅に付き合っているエチソはどうだろうか。「エチソは私のすべて」と言うヨハナ。彼女の18歳の誕生日にやってた。エチソはとてもフレンドリーだが、自分の気持ちに真っ直ぐな性格を持つ。
「ときどきエチソはすごく疲れて、ほとんど寝ながら歩いているときがあるけれど、大抵は楽しんでいる様子です。彼のリズムに合わせて、疲れていたら止まるようにしています」
ヨハナはエチソのペースに合わせて旅を楽しんでいるようだ。
さすがに泳いで海を渡ることはできないので、ヨハナの父親が改造したキャンプバンに乗って海峡を越え、7月13日にイギリスに到着した。
その後、8月には東部サセックスをハイキングし、9月3日にノースアンバーランドに着いた。数日後には国境を越えてスコットランドに足を踏み入れるだろう。
エチソという名前は、スペイン語で「魔法」という意味を持つ。はじめは金欠のため徒歩でのイギリス行きを決めたヨハナだが、今では魔法のポニーと一緒に人生の旅をしている気持ちだと言う。
スコットランド大学でヨハナは半年間、大麦の品種改良について学び、エチソは大学の牧場でバカンスを楽しむ予定だ。
ワールドペットニュース
ポニーを連れてスペインからスコットランドを歩いて横断する大学生
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