カリフォルニア州の広範囲でかつてないほど深刻な山火事が続いている。乾燥した気候の中、山でついた火はすぐに燃え広がり、山沿いの民家にも被害を及ぼしている。
野生の動物はもちろんだが、ペットたちも避難できず犠牲になっている。サンフランシスコの南にあるモントレーでは、家猫が火傷を負う事故があった。
8月末、「SPCA モントレー・カウンティ」という動物保護団体はレスキューチームを被災地に送り、保護を必要としている動物がいないか確認に行った。その際に地元の消防隊員から、焼けた小型トラックの中に猫を見つけたとの報告が入り、すぐに保護して治療にあたった。
その猫はバブズという名前の飼い猫で、火が家に迫ってくる緊迫した状況の中で飼い主が慌ててキャリーに入れようとした際に外に逃げてしまったそうだ。
バブズは手足の肉球にひどい火傷を負っていたが、迅速な手当てを受け、痛み止めと抗生物質のおかげで順調に回復に向かっている。手足に巻かれた包帯のカバーがまるで靴下を履いているようでちょっと可愛らしい。ケガを負っていても元気で人懐こいバブズは、SPCAのスタッフにとても気に入られている。
SPCAからボブズ保護の知らせを受け取った飼い主は涙を流して喜んだ。火事で大事な家を失ってしまったが、愛猫のバブズは生き残って家族のもとに戻ってくれたのだ。
SPCAは団体のバブズの飼い主家族に向けて、フェイスブックにこうコメントしている。
「私たちの心はとてもハッピーです。バブズの傷が治り、健康になって大好きな家族のもとに戻れたのですから。こんな素晴らしい機会を与えてくださったことに深く感謝しています。あなたの愛がバブズを救い、家族をひとつにしてくれました」。
SPCAはバブズのように山火事で被害を受けた患者には治療費は請求せず、寄附金で治療にかかる費用をまかなってる。
カリフォルニアの山火事で犠牲になった動物たちの救済に力を貸したい人は、ぜひSPCAのウェブサイトを通して寄付をしてほしい。
関連URL: Cat Badly Burned in California's Carmel Fire Recovers and Reunites with Family that Lost Home SPCAのウェブサイト: