料理や食事をしていると、飼い猫が寄ってきて食べ物をねだることがあるかもしれない。牛乳やツナ缶、魚、肉などを与えている人が少なくないが、本当にそうした食べ物は猫の健康に問題ないのだろうか?どの食べ物なら大丈夫なのか専門家に尋ねてみた。
市販のキャットフードの材料を見てみると、その多くは私たち人間が普段口にしている食べ物と同じだ。タンパク質であれば、鶏肉、七面鳥、サーモン、マグロ、炭水化物は米、オーツ麦、豆、芋など。それならば、猫は人間と同じものを食べて良いということだろうか?
動物の栄養学者であるマッカーシー博士の見解としては、猫は人間と同じ食べ物を食べられるし、実際に食べているけれど、それらの食べ物はきちんと猫にとって栄養バランスが整っていなければならない。
さらに、キャットフードには食べ物で補えないビタミンやミネラルといったサプリメントも含まれている。限られた種類の人間の食べ物だけを猫に与え続けていると健康に悪影響を及ぼす恐れがある。
キャットフードを基本食とし、人間の食べ物はあくまで間食だと捉えた方が良い。では猫に与えても大丈夫な食べ物は何だろうか。
マッカーシ博士が言うには、全ての成猫は乳糖不耐症で牛乳を消化することができない。お腹の具合を悪くする恐れがあるし、牛乳を多く飲んでカルシウムを摂りすぎると尿の病気につながりかねない。猫が欲しがっても乳製品は与えないほうが無難だろう。
猫が食べても問題ない食べ物は、茹でた鶏肉の身、魚の身、牛肉、豚肉で、味付けしていないものに限る。1回に与える量は1〜2センチ角の身をひとつで、毎日与えるのではなく週に2、3回に限定した方が良い。
普段人間の食べ物を食事として食べている猫は、キャットフードを嫌がるかもしれない。そうした場合は獣医に相談し、栄養不足にならないための食事メニューや与え方のアドバイスをもらうことをお勧めする。
飼い主が食べたシリアルのボウルに残った牛乳を猫がペロペロ舐めたり、ツナサンドイッチのツナを少し食べたといったことは猫を飼っていたら起こりうる。習慣的にあげていたら注意が必要だが、たまにであればそこまで神経質にならなくてもいい。
基本的に栄養はキャットフードで摂るべきで、他の食べ物はおやつと理解することが一番大切である。
ワールドペットニュース
ツナ缶と牛乳はOK?猫が食べても大丈夫な人間の食べ物は?
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