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難病で食べ物を飲み込めない子犬。ある男性との出会いで人生が変わる

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自分に障害があってもそれを受け入れ、寛容な心で愛してくれる人がいたら人生は豊かで前向きなものになる。それは人間だけでなく、動物にとっても同じ。そんなことを教えてくれる、ある犬と男性の動画を紹介したい。

ゴールデンレトリバーの子犬であるハラペーニョは、見た目はいたって普通で、走ったり跳んだりもできる元気な犬。しかし、他の犬と明らかに違う特徴を持っている。生まれつき食べ物をうまく飲み込むことができないのだ。
巨大食道症という難病で、屈んだ状態で飲食をすると食べ物や飲み物がうまく食道を通って胃に入らず、全て吐き出してしまう。その病気のせいでハラペーニョは幼い時に飼い主に捨てられ、動物保護施設に預けられた。施設の人は何が問題で吐き出してしまうのかわからなかったため、ハラペーニョが生き延びられるかわからない状態だった。

保護犬の救済や啓蒙活動に力を入れているユーチューバーのロッキー・カナカさんはハラペーニョのことを知り、一時的な里親になろうと決めた。病気があるため誰でもハラペーニョの世話ができるわけではないと思ったからだ。毎日、犬が食事をするたびにそばに付き添って介助ができる人でなければならない。

彼はハラペーニョが立った状態で飲食ができるように特別な椅子を用意した。縦に長細い箱で、小さなドアとテーブルがついている。ハラペーニョはその箱に入り、前足をテーブルにかけて後ろ足だけで立って飲食をする。首や背中を丸めずに立ったままの姿勢で食べることで食道がまっすぐに保たれ、重力を利用して食べ物がスムーズに胃に入っていくようにする。
飲み込んだ食べ物がすべて胃に入るまで、食後20分は椅子の中で立ったままでいなければならない。ロッキーさんはその間、ハラペーニョが逃げ出さないように声をかけたり、食べ物が流れていくように喉のあたりをマッサージしている。
飼い主にとってとても根気のいるルーティンワークではあるが、ロッキーさんはその20分間にハラペーニョと会話をしたり体をマッサージすることで互いを深く理解し、絆を深められたと感じている。
ロッキーさんは巨大食道症について色々調べ、首にはめるドーナツ型のピローを試したところ、食べ物の逆流防止にとても役立つことがわかった。

病気の治癒はできなくとも、病気とともに暮らす生活の基盤ができたところで、ロッキーさんはハラペーニョの里親を探すことを決心した。広く募集をしたが、食事の手間などもありなかなか里親が見つからなかった。
「こんなに元気で愛らしい犬なのに。食事の時にちょっと寄り添ってサポートをしてあげるのがそんなに大変なのだろうか。病気を持っていたら家族の一員になれないなんておかしい」とロッキーさんは心を痛めた。
もう誰も応募して来ないだろうと諦めかけたとき、パーフェクトな家族が声をかけてきた。ハラペーニョはすぐに懐き、その里親家族の一員となることが決まった。ロッキーとロッキーの奥さんの心は複雑で、里親が決まった安堵感とハラペーニョを手放したくないという寂しさが入り混じっていた。ロッキーさんが里親家族の車に乗ったハラペーニョにキスをし、最後のお別れをするシーンには思わず涙が込み上げてくる。きっとハラペーニョもロッキーさんの愛を忘れずにこれからの楽しい人生を歩んでゆくだろう。

関連URL: Why I'm giving up this Golden Retriever puppy

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