1. ペット大好き!
  2. ワールドペットニュース
  3. 亡き愛犬の遺灰をダイヤモンドにし、笑顔を取り戻した女性

ワールドペットニュース

亡き愛犬の遺灰をダイヤモンドにし、笑顔を取り戻した女性

海外

昨日まで元気に走り回っていた愛犬が事故や発作で突然死んでしまったら、あなたはどうするだろうか?愛犬の死を受け入れ、前に進むために何ができるだろうか?
考えたくはないけれど、ペットを飼っている誰もが経験するかもしれない。愛犬の突然死の悲しみを特別な方法で乗り越えた、あるアメリカ人女性のストーリーを紹介したい。

テキサス州オースティンに住むブリタニーさんは、2018年にシアトルでゴールデンレトリバーのオリーを飼い始めた。その頃すでにコヴァンという名前の犬を飼っていたが、コヴァンの遊び相手として、ブリタニーさんが小さい頃から慣れ親しんできた犬種であるレトリバー犬を飼うことにした。そのときオリーはわずか生後10週の子犬だったが、コヴァンとすぐに仲良くなり、ちょうど人生に悩んでいたブリタニーさんにとって大きな心の支えとなった。

その後彼女は大学院進学のため、2匹を連れてオースティンへ引っ越した。暇さえあればオリーとハイキングや泳ぎに出かけて自然の中で冒険を楽しんだ。
しかし2019年の8月4日、思いもよらぬ悲劇が起こった。その日、ブリタニーさんは2歳のオリーを連れてレディーバードレイクという湖でカヤックを楽しんでいた。オリーはカヤックに乗っていたが、ときどき湖に飛び込んで泳いでいた。
カヤックを終えて20分後、オリーの様子がおかしくなり、後ろ足の自由がきかなくなった。立とうとしても足がぐらついて倒れてしまう。おかしいと思ったブリタニーはすぐにボーイフレンドに電話をし、最寄りの救急動物病院を調べてもらった。
近くにいる人に助けてもらいながらオリーを車に載せたが、ブリタニーさんは体の震えるほどのパニック状態。公園にいた女性が代わりに車の運転をすることになったが、運悪く道は渋滞しており、オリーの呼吸はどんどん浅くなっている。女性はオリーを救いたい一心ですべての赤信号を無視し、クラクションを鳴らしながら前の車を追い越して病院へと向かった。その女性は車の中でオリーにCPRも試みたが、その努力もむなしくオリーの呼吸は完全に止まってしまっていた。

病院で調べたところ、オリーの急死の原因は湖の水の中で発生していたラン藻というシアノバクテリア細菌に感染していたことであると判明した。非常に毒性が強く、犬がそれに感染すると短時間で神経や臓器に損傷を与え、処置が遅れると死に至ってしまう。

突然のオリーの死で、ブリタニーは何日も悲しみとショックに打ちひしがれていた。そんな彼女を励まそうと、ボーイフレンドは半分冗談で「オリーの遺灰を使ってダイヤモンドを作ったらどうか」と提案した。彼はちょうどニュースで最愛の人やペットの遺灰でダイヤのアクセサリーを作った話を聞いたのだ。
その提案に興味をもったブリタニーがインターネットで調べたところ、彼女が住むオースティンにあるEternevaという会社が製作していることがわかった。

「オリーは死んでしまったけど、彼の体の一部を身につけたら彼はいつも私のそばにいるように感じられると思ったの」
ブリタニーはすぐにその会社に問い合わせ、1カラットのダイヤモンドリングを作ることにした。ダイヤの色はオリーの毛と同じイエローにし、なかにはオリーの遺灰と毛、そしてもう1匹の愛犬であるコヴァンの毛も一緒に入れて、3人は永遠に一緒であるという想いを込めた。

できあがった指輪を手に取ったとき、ブリタニーは泣き崩れながらも喜びの気持ちで溢れていた。オリーが自分のもとへ帰ってきてくれたのだと。そして指輪に添える形でオリーに追悼の言葉を綴った。

「オリー、あなたは知らないでしょうが、私があなたの飼い主になった時、私は精神的にも健康的にもとても困難な状況にいたの。そんな私をあなたは建て直し、毎日のリズムを作ってくれた。あなたは私にポジティブな心と愛をくれ、私の人生を前向きにしてくれた。一緒にいろんなところへ冒険に行ったね。山に登ったり、水の中を泳いだり。私たちがともにした経験は、これまで私が得たほかの何よりも美しく特別なものだわ。ありがとう。私のベビーでいてくれてありがとう」。

ブリタニーとオリーの愛と絆は、ダイヤモンドの中で永遠に輝き続けるだろう。

関連URL: ‘He is Always With Me’: Austin Woman Reunites with Golden Retriever in Diamond Form

  • ペット保険比較 あなたのペットに最適な保険を選ぼう
  • メルマガ会員募集
  • 4コマ漫画「ネコチチイヌハハ」
  • 全国のペットショップの採用情報
  • ペットライブラリー株式会社
  • あにまるケアハウス