カンボジアの「ネズミのヒーロー」と言ったらマガワという名前のこのネズミのことだ。彼は地中に潜む地雷を見つけるエキスパートとして活躍している。
アフリカ大袋ネズミ(ホリネズミ)のマガワは2013年に産まれ、ベルギーの地雷探知専門NPOである「APOLO」によってタンザニアでトレーニングを受けた。訓練を終えた3年後にカンボジアで地雷探知の仕事を始め、約5年間地雷探知に貢献してきた。
5年間でマガワは38個の未爆発の兵器と71個の地雷を見つけた。彼は兵器や地雷に含まれる化学物質の匂いに反応し、それを嗅ぎ分けるとすぐさまトレーナーに合図を送る。幸いにマガワの体重は軽いので、地雷の真上に彼が載っても地雷が反応して爆発することはない。
マガワの努力のおかげでたくさんの人の命の犠牲を防ぐことができたとし、イギリスの動物救護団体であるPDSAはマガワに金メダルを贈呈した。直径わずか約1.5センチの超ミニサイズのメダルだが、メーガン妃の婚約指輪を作った「Cleave&Company」というジュエリー会社が製作を担った。
マガワはまだ元気で健康であるものの、年齢的に現役として無理を強いるべきではないという判断から6月末で退職することになった。5年前と比べると動くペースもゆっくりになってきているようだ。
フレンドリーな性格でプロ意識が高く、休み時間にはしっかり昼寝をして5年間頑張ってきたマガワ。これからはゆっくりとネズミらしい生活を満喫してほしい。
関連URL: 'Hero Rat' Magawa Retires After Spending 5 Years Sniffing Out Landmines in Cambodia