ユタ州の野生生物資源局から驚くべき映像が届いた。
小型飛行機が上空から大量の水とともに、生きた魚を湖に向かって放出している。
魚がまるでスカイダイビングをしているかのような衝撃的な映像だが、これはユタ州が1950年代中頃から継続的に行っている活動で、標高が高く魚のいない湖や川に魚を補充するのを目的としている。

放流されるのは養殖された2〜6センチほどのマスやサケの稚魚で、昔は車でアクセスできない山間部の湖などには馬やポンプを使って運搬していた。
現在使用している飛行機は1機に3万5000匹の魚を積むことができ、数時間で40から60の湖に投下できる。
飛行機を使うことで運搬時間や手間を大幅に削減できるようになり、空中ダイブという刺激はあるものの、ポンプによる運搬に比べて魚へのストレスは軽減できる。実際に放出された魚の95％は生き延びている。
魚のほとんどは繁殖性がないため、放出された湖で自然と増えることはない。州としては毎年決まった数を放出し、生存数をコントロールしながら保護しているそうだ。

関連URL: Airplanes Drop Tens of Thousands of Fish into Remote Utah Lakes to Restock Them: VIDEO