シアトルのワシントン大学で行われた最新の研究で、犬に1日に1回だけ餌を与えたほうが歳をとってからの病気リスクを低くできることが明らかになった。
大学は2万人という過去最大人数の犬の飼い主を対象に調査をし、犬の餌やりのルーティンについて尋ねた。「1日に何回餌を与えるか?」と質問することで、犬の知能と餌やりの回数の関連性を見つけようとした。
被験者の回答は大きく2つに分かれ、「1回だけ」または「1回以上」で、12匹中1匹は1回だった。
1日に1度だけ食べる犬は無意識的に断続的な断食状態であり、それは野生のオオカミと似た食生活でもある。それらの犬は知能障害テストにおいて、1日に1回以上食べる犬よりも0.63スコアが低く、脳の機能がより優れているとわかった。0.63という数値は7歳の犬と11歳の犬の知能差と同じだと考えられている。
しかしながら研究論文はまだ完全に発表されておらず、ほかの専門家による評価もされていないため信憑性は疑問が残る。
研究者たちも「さまざまな制約があるなかで行った断面的な調査のため、この結果をもとに飼い犬の餌やりの回数を決めたり、治療として応用するべきではない」と注意を促している。
しかし、「今後の研究で1日1食の効果が証明されれば、犬には1日2回餌を与えるべきというこれまでの通念が覆される可能性はある」と今後の変化に期待するコメントも加えている。
分析によると1回だけの食事で肝臓の病気リスクが59%減り、消化器系の病気も35%減少するようだ。人間も断食をすると健康になれると言われているので犬も同じ効果が見込めるのだろう。それが本当であれば、飼い主としても1回に減らしたいと思うかもしれない。犬にとってそれが喜ばしいとは限らないが…。
関連URL: Dogs should be fed ONCE a day - new advice set to cause heartache for beloved animals