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犬が飼い主にテレビ電話をかけられるボール

海外

スコットランドのグラスゴウ大学でコンピューターサイエンスを教えるリエナさんは、動物とコンピューターの相互的関わりを専門としている。そんな彼女は自身の飼い犬であるレトリバー犬のザックを対象としたユニークな実験を行った。

リエナさんがフィンランドのアラト大学に勤める同僚の協力を得て開発したのは、犬が飼い主とビデオチャットができるボール。犬がそのボールを動かすと加速度計が感知して自動的に飼い主に電話がかかり、家のノートパソコンで対話ができるしくみになっている。

10歳のザックとともに3ヶ月間で合計16回の実験を行ったところ、最初の2日間でザックは18回リエナさんに電話をかけた。その半分はボールの上に寝転がったために作動した偶発的なものだった。
ボールはもともとザックのお気に入りのおもちゃなので、初めは単にボールで遊んでいただけかもしれないが、何度か繰り返すうちにザックはパソコンのスクリーンにリエナさんとよく遊ぶおもちゃを持ってくるようになった。これはリエナさんと遊びたいという意思表示をしていると解釈できる行動だ。

実験最後の7日間でザックは35回、1日平均で5回電話をかけた。いくつかは偶然だったものの、ザックは耳を立てて興味を示したりスクリーンに近寄るといった行動をとった。リエナさんもスマートフォンを使ってザックにオフィスやレストラン、地下鉄、街の様子などをザックに見せて興味をそそった。

専門家は「ザックがボールを咥えるという行為が電話をかけることにつながると理解しているかはわからないが、時々ザックが明らかに関心を持ってスクリーンを見つめ、飼い主と実際に一緒にいるときと同じ行動をとっていることは明らかだ」と見解を述べている。
この実験が未来の「ドッグ・インターネット」の土台となる可能性は高く、動物がみずからテクノロジーを使って人間とコミュニケーションをとる時代がやってくるだろう。

パンデミックの間に飼われたものの、飼い主が職場復帰をしてから家で一人寂しく過ごすペットは少なくない。離れた飼い主と対話ができるツールは、そうしたペットたちの孤独やストレスを減らすのにも役立つと期待されている。

関連URL: 'Dog phone' could help lonely pooches call owners

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