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金魚鉢は魚によくない?仏では販売をやめる企業も

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フランスの大手ペットケア商品販売会社「アグロバイオザーズ・ラボラトリー」は15リットル以下の金魚鉢の販売を停止した。

金魚鉢は日本でも長く愛されている魚の水槽で、お祭りで取った金魚を入れて楽しむ夏の風物詩とも言える。
しかしペットとして長く飼うという観点で考えると金魚鉢は機能的ではない。「フィルターやエアーポンプの付いていない小さなボウルに魚を閉じ込めておくのは虐待だ。また、丸い水槽のなかをずっと回りながら泳ぐのは魚の精神状態に悪く早死にさせてしまう」とアグロバイオザーズ社のCOEであるマシュー氏は警鐘を鳴らす。

金魚は大きな水槽や外の池で大事に育てれば30年まで生きることができ、体長は25センチほどまで大きくなる。しかし金魚鉢だと数週間から数ヶ月で死んでしまう。
金魚は社交的でほかの魚たちと一緒に暮らすのを好み、水のきれいな大きな水槽を必要とする。金魚の生態を考えると小さな鉢の中で暮らすのは刑務所に入っているようなものだろう。

ドイツやほかのヨーロッパ諸国ではすでに金魚鉢の使用は禁止されているが、フランスではまだ法規制が整っていない。
「魚を金魚鉢で飼うことは残酷な行為だと全国民に教育するのは難しい。ならば金魚鉢を使うという選択肢をなくせば良いのだと考え、私たちは金魚鉢の販売をやめました。いまだに金魚鉢の需要はあります。でも金魚鉢を通して私たちが子どもたちに与えられるのは、金魚がゆっくりと死んでいくのを見るというつらい現実なのです。」
売上よりも魚の健康を優先したマシュー氏の決断は世界で多くの支持を得ているようだ。
金魚鉢の魚への害について日本はまだまだ遅れている。ヨーロッパ諸国を見習って金魚鉢の使用を減らしていく啓蒙活動が求められる。

関連URL: French pet care firm stops selling fish bowls - they drive fish mad

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