ロシア軍の爆撃により、ウクライナのハリコフにある動物園「フィールドマン・エコパーク」は壊滅的な被害を受けた。
動物たちが爆撃で死傷しただけでなく、檻や柵が壊れたため生き残ったトラやライオンなどの猛獣を安全に保護飼育できなくなってしまった。
飼育スタッフやボランティアたちも避難を余儀なくされ、動物たちの世話はおろか、国内のほかの場所へ移動させることもできない。残された数千匹もの動物のうち、ライオンや熊のような大型動物は安楽死をさせられ、そのほかの動物は飢えで次々と死んでいる悲惨な状況だ。
ハリコフ近隣の街はロシア軍の支配から解放され、現在避難しているエコパークのオーナーは園に戻る意思を示している。しかしハリコフの治安状況はまだ悪く、生き残っている動物たちを助けるのは非常に難しい。
それでも「どうにか残った動物たちを避難させたいと思っており、安全な場所で動物を保護してくれる人とネットワークを築こうとしています」と園のオーナーは望みを捨てていない。
戦争により人間だけでなく罪なき動物たちも命を落としている。1匹でも多くの動物が助かり、またウクライナで動物園が再開される日が来てほしい。
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