ペンシルベニア州にある「カップボード・メイカー・ブックス」という夫婦で経営している書店がいまインターネットで大きな話題を呼んでいる。
パッと見たところ普通の書店だが、その店のなかには黄色と黒の大きな注意書きがぶら下がっている。「BEWARE! FALLING CATS!(落ちてくる猫にご注意ください)」と書かれ、言葉のとおり人の頭上から猫が落ちてくるイラストが描かれている。
まさかと思って上を見てみると、本当に猫がいるではないか。本棚の上が猫の通路になっており、動画では書店の経営者であるジェイソンさんとミシェルさんが飼っている3匹の猫たちが悠々と歩き回っている。
ジェイソンさんは約10年の間にDIYで本棚の上に全長60メートルを超える通路を作り、それぞれの通路やゾーンに名前をつけている。最初のコロナパンデミックで閉店している間には「エメラルドシティ」につながる「黄色いレンガ道」を新たに製作したそうだ。
猫たちはこの通路が大好きで店には3〜5匹の猫が店番をしている。夫妻が飼っているのは3匹だが、多くの保護猫の里親でもあるため店に行くたびに違う猫を見ることができる。
夫妻が書店を始めてから24年間になるが、その間190匹を超える保護猫が書店の猫用通路を闊歩した。店を訪れた客が猫を気に入って里親になるケースも多く、飼い主を探している猫と猫好きの人をつなぐプラットフォームの役割を果たしてきた。
本だけでなく猫を目あてに、州をまたいで遠方から訪ねてくる客も少なくない。注意書きのおかげで猫が落ちて客にぶつかった事故はまだないが、訪問客がかわいい猫たちと恋に落ちるケースは増えているようだ。
関連URL: 'Beware Falling Cats': Store's Hilarious Warning Sign as Felines Roam Free