イギリスに住む49歳の女性デボラ・ホッジさんは動物が大好きで、ペット禁止の賃貸物件で犬や猫を飼ってきた。
以前住んでいた家では家主から「ペットを手放さなければ強制退去だ」と警告を受け、2匹のハスキー犬の飼育を泣く泣く諦めた。そして現在住んでいる家に5年前に引っ越した際にも家主から警告を受けて飼い猫を手放さねばならなかった。
「家族であるペットと別れるのは本当に胸が張り裂ける思いでした」と嘆くデボラさん。ルールを違反してペットを飼うのは非常識ではあるが、シングルマザーとして2人の子供を育てながら生きてきた彼女にとってペットはとても大切な存在なのだろう。
寂しくてどうしようもなかったデボラさんは2017年に家主に懇願し、インディアという名前の白黒猫を飼うことを許された。
デボラさんはインディアを自分の子に次いで最も大切な存在だと言い切るほど溺愛している。ともに住むのを許可されて幸せな2人だったが、今年3月にデボラさんはライフコーチとしての仕事を失い収入が不安定になってしまった。家賃の支払いができず、違う場所に引っ越さなければならなくなった彼女が最も恐れているのはインディアを手放すことだ。
新しい家がペット禁止だとしても、自分とインディアは切り離せない関係だと証明して認めてもらいたい。デボラさんは必死になって考え、かなり奇抜なアイデアを思いついた。なんと猫のインディアと婚姻関係を結んだのだ。
法的な資格をもつ友人を介して結婚式を挙げたデボラさんに、周囲は頭がおかしいんじゃないかとあきれる声が多かった。2人の子供も挙式には参列しなかったが、「インディアさえ一緒ならほかに失うものはない」と彼女は終始笑顔だった。
デボラさんが仕事を見つけたのか、引っ越し先でどうなったかはまだわからないが、2人の明るい新婚生活を願わずにいられない。
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