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アラスカから豪州まで休みなしで飛んだ鳥がギネス更新

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空を見上げるとたいてい何羽かの鳥を見かけるが、野生の鳥のほとんどは同じ場所に定住せずさまざまな地域を移動して生きている。食べものを探すため、家族を作るため、移りゆく気候のなかで生き残るために、大陸や海を越えて長距離を旅する鳥も少なくない。

そんななかで、オオソリハシシギという種の鳥がアラスカからオーストラリアまでの1万3560キロメートルを一度も止まらずに飛び続けたとしてギネス記録に登録された。
細長いくちばしが特徴のオオソリハシシギはアラスカなどの北極圏で繁殖し、冬季はヨーロッパ西北部からアフリカ、西南アジア、東南アジア、オーストラリアの沿岸部に渡り越冬する。

「234684」の番号タグをつけたそのオオソリハシシギが11日と1時間かけて飛んだ距離は、ロンドンとニューヨークを2回半往復する距離と同じで、地球一周の3分の1にあたる。もちろんもっと長い距離を飛行する鳥はいるが、必ず何度か地上に降りて食べたり羽を休ませたりする。

なぜオオソリハシシギが休まずに飛び続けられるかという理由は、必要に応じて体型や内臓の大きさを変化できるスーパーボディにある。彼らは内臓の繊維を25%吸収することで内臓の大きさを収縮させ、空いた部分に飛行に必要な脂肪を蓄えておくことができるのだ。これは「オートファジー」という自己の体内で細胞を分解・再利用する機能で、人のダイエット法としても注目されている。
またオオソリハシシギは、自身の心臓と胸部の筋肉を大きくし、より多くのエネルギーと酸素を体内に送り込むことができる。

そんな無茶をしなくても途中で休めばいいのに…と思うかもしれないが、広大な海を渡る鳥たちにはそれが不可能なのだ。オオソリハシシギなどの足の長い鳥は水面上を浮かぶことができないため、海への落下は溺死を意味する。疲れ切ってしまったり強風にあおられたりして海に落ちて命を落とす鳥も少なくない。

23468番のオオソリハシシギが無事にオーストラリアのタスマニア諸島に着いたのは喜ばしいことだ。しかし、アラスカからやってくるほとんどのオオソリハシシギがニュージーランドに行くなかで、なぜ彼がタスマニアを選んだのかは疑問が残る。

今回の記録的飛行は鳥たちの移動や飛行戦略、鳥が最終的に選んだ土地の環境保全のために何ができるかといった重要課題を深める良いきっかけとなるだろうと専門家は述べている。

関連URL: The record-breaking bird that flew from Alaska to Australia without stopping

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