整体やカイロプラクティックが体の歪みや不調の改善に効果的だというのは周知の事実だが、人間だけでなく動物の体にも歪みは起こり、カイロプラクティックによって見違えるほど症状が良くなることがあるそうだ。
アメリカのオクラホマを本拠地とする獣医のジョレン・ウィトレー氏は世界的に知られる動物専門のカイロプラクターだ。彼はあらゆる動物の骨格や内臓のしくみを熟知しており、これまでに犬猫だけでなく馬、スカンク、リャマ、シマウマ、ライオン、ヘビ、トカゲ、鳥など、ほぼすべての動物の施術を経験してきた(ハリネズミだけは腕に針が刺さるのでできなかったらしい)。
その施術シーンの動画はとても衝撃的で、ウィトレー氏が手で動物の体を押すとポキ!ボキ!と音がし、骨が整った動物たちは軽やかに動き出す。
後ろ足が麻痺したように動かない犬のエディはもう走ることはできないと思われたが、2回目の施術で希望が見えてきた。施術を重ねるうちに引きずっていた足を持ち上げられるようになり、最終的に後ろ足を使って走れるまでに回復した。エディの人生はウィトレー氏との出会いによって完全に変わったのだ。
彼は動物たちが回復して人生を楽しむ姿を見るたびに、自分の仕事が一層好きになると言う。しかし施術はときに痛みを伴うこともあり、「ごめんよ」と声をかけるが噛みつかれそうになることも多々。
また、動物それぞれが違った体の構造をもつので、施術もそれに合わせて変えていく必要がある。たとえば馬の脚には指はなく、ひとつの大きな蹄があるだけだ。ヘビは一見難しそうに見えるが、足がなく背骨が一本あるだけなのでほかの動物よりも施術はシンプル。モルモットなどの小さい生き物は人の指では脊椎の溝をうまく押せないので、鉛筆を使って消しゴム部分で刺激を与えるそうだ。
ウィトレー氏はこれまでに南アフリカを訪れ、野生動物の体の状態をチェックし、現地のスタッフに施術のスキルを伝える活動をしてきた。彼は自分の技を動物に関わる人々に広め、より多くの動物たちを救おうと努めている。
施術後に体が楽になり、嬉しそうにウィトレー氏の顔をなめる動物たちの姿を見ると胸が熱くなる。彼の活動を知って動物のカイロプラクターを目指す若者が増えてほしいと願う。
ワールドペットニュース
まさに神業!動物の体の歪みをなおす整体師
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