アメリカに住むアリエレさんとダニーさん夫妻は、高齢猫のシリーとゴールデンレトリバーのパッチャを飼っている。
パッチャは子犬のときからシリーのことが好きで、お気に入りのタコのぬいぐるみを咥えて「一緒に遊ぼうよ」と近づくも、シリーは知らんぷり。子供の遊びに付き合う気はなく、何度パッチャが誘っても応じようとしない。それどころか、パッチャがしつこいとパンチをして追いはらう始末。
2匹がともだちになるのは無理かと思われたが、アリエレさんがパッチャに与えた新しいおもちゃが2匹の関係に大きな変化をもたらした。それはシリーの写真をプリントした小さなクッションで、パッチャはひと目でシリーのクッションを気に入り、片時も離さずに大切にした。
自分そっくりのクッションと遊んでいるパッチャを見て、シリーは次第にパッチャに興味を示すようになった。クッションに嫉妬したのか、一緒に遊びたくなったのかわからないが、シリーは少しずつパッチャとの距離を縮めていき、クッションを与えて数日後に2匹は寄り添って寝るほど仲良しになった。
いまではシリーがパッチャの顔を舐めたり、ときには童心にもどってパッチャのしっぽにじゃれたりして遊んでいる。「自分はクールな猫だから」と何ヶ月もパッチャと距離をとっていたシリーだが、まさか自分そっくりのクッションがきっかけで心を許してしまうなんて、飼い主はおろかシリー本人も予想していなかっただろう。
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犬嫌いの猫がある意外なモノを通して子犬と仲良しに
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