アラスカにある人口わずか968人のスカグウェイという都市で、世界から注目を集めるとてもユニークなバスが走っている。

そのバスは犬専用のお出かけバスで、飼い主は一緒に乗車しない。犬たちの乗車の様子をとらえた動画はまるでフィクションのようで、現実とは思えない光景だ。
バスが飼い主の家の前で停車すると、ひとりで待っていた犬はしっぽを振って嬉しそうにバスに乗り込み、スタッフの人やほかの犬たちにあいさつ。そして慣れた様子で自分の座席に着席して安全用のハーネスをつけてもらう。

この犬専用のバスを運営しているのは「Mo Mountain Mutts」という個人会社で、モー・トンプソンさんと旦那さんのリーさんが夫婦でドッグウォークサービスを提供している。
2人は毎日バスで犬たちを家まで迎えにいき、リードなしで走り回れる場所へ連れていく。1回のドッグウォークに大体12匹の犬が参加し、犬たちはバスに乗ると決まった席に座るようトレーニングされている。席の位置はそれぞれの犬の性格や年齢、マナーを考慮して2人が決めている。若い犬たちは「Licky puppy corner（舐めたがりの子犬のコーナー）」にかたまって座り、移動中もおたがいをペロペロして遊んでいる。

このビジネスはもともとモーさんが職場の友人から飼い犬の散歩を頼まれたことから始まった。犬の世話が上手なモーさんの評判は職場で広まり、次々と散歩の依頼を受けるようになった。
モーさんは犬たちを「元気チーム」と「おっとりチーム」とにグループ分けして効率よく散歩をしていたが、その後もクライアントが増え続け、ついに旦那さんのリーさんに助けを求めた。2人はドッグウォークを正規のビジネスとして会社化し、バスで犬たちの送迎を始めるようになった。

犬たちがバスに乗っているかわいさ全開の動画はSNSで大きな反響を呼び、再生回数は900万回を超えている。Mo Mountain Muttsのインスタグラムはフォロワー数37万人の人気アカウントで、超絶かわいい乗客わんこたちの日常を見ることができる。

関連URL: A 'Puppy Bus' in Alaska Is Delighting the Internet: 'I Can't Believe We Do This for a Living'