病気で治る見込みがないので安楽死させると決断して別れた愛犬が、なぜか1年後に動物保護施設のウェブサイトの里親募集ページに掲載されていたという信じられない出来事がアメリカで起こった。
その犬の元飼い主であるクリスティ・ペレイラさんは、ハウンド・ミックスのボーを生後2ヶ月のときに引き取り、大事に育ててきた。しかし、飼い始めてまもなくボーの様子がおかしいことに気づき、病院に連れていくと、原因ははっきりわからないが、肝臓ではなく神経の問題ではないかと言われた。さまざまな検査を受けて高額の医療費を払ったものの、ボーの体調は悪化する一方で、ついには安楽死を勧められた。
クリスティさんは泣く泣く安楽死の決断をし、保護施設にボーを連れて行った。安楽死の施術の立ち合いは許されなかったので、そのままボーを置いて別れたのだが、彼女はその1年後に驚くべき事実を知った。
たまたま保護施設のウェブサイトにアクセスし、里親募集中の犬をチェックしたらボーの写真が掲載されていたのだ。犬は大きくなっていたが、同じ模様だったのでまちがいないと確信したクリスティさんは、すぐさま施設に連絡して説明を求めた。
どうやらボーは再度獣医師の診断を受け、症状の原因は神経的なものではなく肝臓であることがわかったため、クラウドファンディングで7000ドルを集めて手術をし、健康な状態に戻すことに成功した。
クリスティさんは、ボーを取り戻すために7000ドルの費用を支払うと申し出たが、保護施設の態度は冷たく、「私に電話をかけてきた人はとても失礼で、私がボーを見捨てたとか、彼を見殺しにしたと言ってきた」と憤慨している。
施設の方針として、一度飼い主から引き渡された犬を、元の引き取り手や飼い主のもとに戻すことはしない。そのため、どれだけクリスティさんが望んでも契約上ボーは彼女のもとには戻れない。
クリスティさんの気持ちを考えると悲しいが、命を取り留めたボーが新たな里親を見つけて幸せに暮らせる日が1日でも早く訪れることを願いたい。
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