カリフォルニア州ペタルマで開催された「The World’s Ugliest Dog(世界一醜い犬)」コンテストで、8歳のペキニーズ「ワイルド・タン」が優勝した。
ワイルド・タンはロサンゼルスで生まれ、幼いときにジステンパー(熱性の感染症)に感染した。幸い命は助かったが、右足を引きずって歩き、舌を突き出した表情が後遺症として残ってしまった。濃いグレーと白の長毛は伸び放題で艶がなく、疲れた老人のような風貌を醸し出している。
現在はオレゴン州で里親のアン・ルイスさんと穏やかに暮らしている。飼い主のアン・ルイスさんは抱っことアイスパックの上で寝るのが大好きなワイルド・タンを愛してやまない。
毎年行われているこのコンテストに、ワイルド・タンは5年間出場しており、3度の2位入賞という屈辱を経て、やっと今年トップに輝いた。
今年のスポンサーであるマグ・ルート・ビールはアン・ルイスさんに賞金を贈呈し、さらに優勝したワイルド・タンの顔をルートビールの限定缶にプリントして発売する予定だ。
悲願の優勝を果たしたワイルド・タンは一躍有名犬となり、世界中から熱いエールが送られている。世界一醜いという肩書きは辛辣だが、どの犬にもそれぞれの魅力が必ずあって、ワイルド・タンの引っ込まない舌や老人のような風貌も愛嬌があって、そこにいるだけで人々を笑顔にしてくれる。
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「世界一醜い犬」5回目の出場となるペキニーズが悲願の優勝
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