じゃれているときや、そっと撫でようと触れたときなどに「ガブリ!」と噛んでくる猫に困っている飼い主は少なくない。
その行動は普通のことだが、そもそもなぜ猫は人を噛むのだろうか?またどうすれば、その望ましくない行動を止められるのだろうか?
Feline Behavior Solutionsの認定猫行動・訓練コンサルタントであるマーシ・コスキ氏は、猫が噛む理由とその対処法について話す。
コスキ氏は、猫が噛む理由として挙げられるのは、興奮や苛立ち、環境のなかの何かが気分を悪化させた、痛みを感じているなどを挙げている。しかし、より一般的な2つの理由は、遊びや捕食のための攻撃性、あるいは望まれない撫で方に対する反応である。
じゃれているときに攻撃してくるのが最も多く、これらの行動には、つきまとい、追いかけ、攻撃、飛びかかり、叩く、噛むなどが含まれる。猫が遊ぶ機会がない状態が長く続くと、その攻撃性がより高まる傾向にある。
この行動は狩猟本能を満たすための訓練で、狩りをしたいという衝動に駆られた自然な反応だ。噛まれないように柄の長いおもちゃでたくさん遊んであげるといいだろう。
ほかに、猫が落ち着いているときに猫を撫でると手を舐めてくれるが、突然ガブっと噛んでくることもある。これは「ラブバイト(愛咬) 」と呼ばれ、猫は優しい愛咬を愛情のしるしとして行なっており、飼い主との絆を深め、気持ちを分かち合おうとしているのだ。
しかし、撫でている最中に噛んでくる場合は、触っている人に「もうやめてくれ」「もう十分だ」と伝えているので、すぐに手を離したほうがいいだろう。
噛むことは狩猟本能からくるものであったり、愛情のサインなので、嫌われているからだと思う必要はない。しかし、飼い主が撫でるのを本当に嫌がっている場合などはすぐに察知して距離をおいてあげるのも、猫との絆を維持するために大切だといえる。
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