
欧米のIT産業の現場でときどき使われるおもしろいジョークがある。コンピュータの処理に時間がかかったり、サーバーの動作が遅くなったりすると、「ハードウェアを動かしているハムスターが疲れている」というジョークだ。
いつもせっせと回し車を走らせているイメージを持たれるハムスターだが、実際にハムスターはどれくらいの速さで走り、どれほどの距離を走るのかという疑問をもち、実際に計測を試みたITオタクがいる。
その人はハムスターの走行をデータ追跡する優れたDIY装置を発明した。インターネットに接続できるので、どこからでもリアルタイムでハムスターの様子を見ることができる。
この楽しいアイデアは、Hackadayのジュリオ・ポンズさんによるもので、彼は、2年間生きたルビーという名前のハムスターの統計を取り続けた。
ルビーの回し車に取りつけられたコネクテッド・ハムスター・ホイールは、Wemos D1 Mini(ESP8266)、リード・センサー、OLEDディスプレイを組み合わせたもので、ハムスターが走っている際の最高速度、総走行距離、走行時間、平均速度を記録することができる。
このホイールを使って計算したところ、ルビーは1日に平均2.77km、平均時速1.38km、最高時速6.73kmで走った。彼女は1日に合計2時間ほどハンドルを握っていた。
模型作りなどが得意で、自分のハムスターがどれくらいのスピードで走っているのか気になる人は、Hackadayのウェブサイトで仕様をチェックして、自分で作る方法を調べることができる。ハムスターではなく猫向けにDIYをしたい人は、猫用のテレビ「Raspberry Pi TV」もおすすめだ。子どもがいる家庭は夏休みの自由研究に役立つかもしれない。
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