
その日も、いつもと何ら変わらない愛犬との夜の散歩になるはずだった。
しかし、夫妻が散歩から帰宅したとき、彼らは愛犬のラブラドールのほかにもう1匹の小さな黒い犬を「お持ち帰り」してしまった。
夫妻は散歩をしている際、ある見知らぬ男性から声をかけられた。
「この子に、もっと良い家を与えてくれませんか?」
男性が手に握っていた紐には、小さくみすぼらしい様子の黒い犬がつながれていた。
突然の懇願に戸惑ったが、小さな犬はまるで以前から一緒にいたかのように、夫妻とラブラドールの隣をちょこんと歩き始めた。その姿を見て、2人は放っておくことができず、そのまま家族として迎え入れることを決めた。
帰宅後、最初に向かったのはお風呂だ。汚れてからまった毛をきれいにしてあげたかった。
のちに「チキータ」と名付けられたその小さな犬は、慣れない環境にもかかわらず驚くほど落ち着いた様子で体を洗わせてくれた。
お風呂を終えると、チキータは家のなかを元気いっぱいに駆け回り、ご飯を食べ、まわりを探検し始めた。そして最後には、すっかり安心した表情を見せ、夫妻は思わず笑顔になってしまった。いまではチキータは家族にとってなくてはならない存在となっている。
犬を手放すことに批判的な人も多いが、この出来事に寄せられたコメントの中には、「自分の犬にもっと良い環境が必要だと理解し、託す決断をした男性も立派だ」という声もあった。
ペットを手放すことは、愛情がないからではない。十分に愛しているからこそ、自分では幸せにできないと判断し、だれかに託す決断をすることもあるのだ。
散歩に出かけたときは1匹だった犬が、帰るころには2匹になっていた。
ラブラドールにとってはなんとも不思議な散歩だっただろうが、チキータにとっては、新しい人生の始まりを告げる最高の散歩になったに違いない。
関連URL: Couple Heads Out for Nightly Walk With Their Yellow Lab—What They Bring Home Changes Everything








